専攻医自らが主体となり、高度医療をもって地域貢献をめざしていく。
専攻医
T.T.さん
2024年入職
Profile
2024年4月入職。救命救急科専攻医として3年目。初期研修では東北地方の病院で災害医療を学び、地元・堺市に戻り現職。外傷診療を軸に、現場出動から治療完遂まで一貫して担う救急医療に魅力を感じている。現在は主治医として方針決定も担いながら、集中治療・手術領域のスキル向上をめざし研鑽を積んでいる。
インタビュー
医師としての技術だけでなく、人生に寄り添う視点が求められます。
堺市立総合医療センターの救急医の魅力は、患者さんと最初から最後まで向き合えることにあります。現場に出て命の危機にある患者さんに直接介入する、そのまま病院へ搬送し治療の主担当として関わり続ける。さらに退院後の生活や社会復帰まで見据えて関われるのが、当院の大きな特徴です。多くの医療機関では診断後に専門科へ引き継がれるケースがありますが、当院では救急医自身が主体となり、時には手術も一貫して担います。目の前で命がつながり回復していく姿や、重症で搬送された方が歩いて退院される姿を見る瞬間は、何にも代えがたい達成感があります。患者さんの社会的背景や生活状況まで含めて支える医療は、決して簡単ではありませんが、人そのものに深く関われる領域に、医師という仕事の本質的な価値を実感しています。
教え・教えられて力を養い、組織の一員として価値を発揮する。
当院では専攻医1年目から担当患者を持ち、段階的に裁量を広げていきます。最初は手技のトレーニングを中心に行いながら、上級医のサポートを受けて症例を重ねることで自ら治療方針を提案できるようになり、3年目には主治医として中心的な役割を担います。もちろん上級医が常に専攻医をバックアップし、重要な意思決定はともに行います。そのため安心して挑戦し、失敗からも学べる環境があります。また、「教え・教えられる文化」が根付いていることも、当院の教育の特徴だと思います。先輩から受けた指導を後輩へつなげていくことで、組織全体として学びが循環します。外部の施設や大学で得た新しい知見を持ち帰ってチームで共有する場面も多く、一人ひとりが組織の成長に貢献できる点も魅力です。1年目は導かれるように動いていた自分が、今では自分から提案し、チームで治療を進める立場になっている。この過程こそが、大きな成長だと感じています。
チームで患者さんを支え、街の救急を支える。
当院は堺市における唯一の救命救急センターとして、地域全体の救急医療を担っています。ドクターカーで現場に出動し、救急隊と連携しながら処置や搬送判断を行う場面も多く、医療の最前線に立つ実感があります。院内には消防と連携した救急ワークステーションが設置され、若手救命士の育成にも関わるなど、医療機関の枠を超えた役割を果たしています。地域全体の救急医療体制をより良くしていく視点を持てる点も、当院ならではです。ハードな現場でありながら、持続可能な働き方が確保されているのも魅力の一つです。シフト制のため夜勤後は確実に休息が取れ、連休取得も可能。チームで患者さんを支える体制が整っているため、休暇取得時も安心です。地元・堺市に、外傷領域で全国的にも評価される当院があったことは、私にとって大きな巡り合わせでした。まだ道の途中ですが、今後は高度医療と地域貢献の両方を実感できるこのフィールドで学びを深め、集中治療の力や外科的手技も磨いていきたいです。