内科専門研修

ローテート研修を通して、
領域を横断した知識を得られる。
堺市二次医療圏の中核病院として救急医療や高度専門医療を担う堺市立総合医療センターでは、臨床教育にも注力してきました。その特徴としてあげられるのは、2004年度より開始した内科各専門領域のローテート研修です。診療科の垣根を越えた患者さん中心の診療を経験することで、さまざまな視点から症例を考えられる専門医を育成しています。そこに、当院の「教え・教えられる文化」が合わさることで、より深く・より幅広い知識の習得が可能になりました。
堺市立総合医療センター内科の理念
めざすべき医師像は、深い知識と広い視野を併せ持ったスペシャリスト
自らの専門領域の範囲を超え、患者さんが抱えている問題を俯瞰して把握し、優先順位を考えることで最適な医療提供をめざす医師。そのようなジェネラルマインドを持った内科医こそ、超高齢社会の日本において求められる存在であると考えています。その理想を実現するためにも、専門内科の領域に留まらない。総合的な医療の知識が必要です。当センターでは全国から内科専攻医を受け入れ、ローテート研修を通してジェネラルマインドの土台づくりを行っています。
内科紹介
横断的な知識を身に付けられる環境があります。

※内科系15学会のうち10学会の教育施設に認定。
Point
- 1「患者中心の小回りのきく高度医療」をモットーに多くの専門科を設置。
- 2各専門科の垣根が低いため、日常臨床における連携も密に行える。
- 3レクチャーなど専門領域外を学習する機会が豊富。
内科専門研修の方針


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医学的な総合力を養う
3年間の研修期間中は各専門領域へのローテート研修を柱とし、プロブレムが複数領域にまたがる症例に対しては他領域の専門医から指導を受けながら主担当医として総合的に診る経験が可能です。また、総合診療外来・救急外来研修では患者さんの病状に応じて問診や身体診察、検査などを適切に実施することでさまざまなニーズに対応する力を磨いていきます。
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全人的な医療を実践
患者さんの症状だけでなく、人間的な部分まで配慮する全人的な医療を学べるように、主担当医として入院から退院まで同じ方を担当します。また、複雑な症例についてはチームのまとめ役として、医師・看護師・薬剤師・栄養士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・医療ソーシャルワーカーなど多職種が集まるカンファレンスに参加します。
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地域連携を実践
医療圏の異なるさまざまな連携施設での研修を通して、地域の実情に合わせた急性期医療を学べます。また、特別連携施設では、地域包括ケアや緩和ケア、回復期リハビリテーション、より患者さんの在宅医療など、生活に近いところでの医療も経験可能です。急性期と慢性期の役割分担を理解することで、病病・病診連携をスムーズに行えるようになると考えています。
内科専門研修プログラム
認定内科医・サブスペシャルティ専門医を取得するまでの流れをご紹介
3年間の研修プログラムです。研修修了後、各専門内科のサブスペシャルティ研修(サブスぺ研修)への移行が可能です。なお、内科専門研修の後半にサブスぺ研修を開始(連動)することも可能です。
当院は内科系15学会のうち、下記の10学会が教育施設に認定されています。
・呼吸器 ・循環器 ・消化器病 ・消化器内視鏡 ・肝臓 ・血液 ・腎臓 ・糖尿病 ・脳神経 ・感染症

当院で各専門内科をローテート
各専門内科を原則3ヶ月毎※にローテートします。総合内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、血液内科、腎臓内科、糖尿病・内分泌・代謝内科、脳神経内科、感染症内科、集中治療科の10科でローテート可能です。
※初期研修時に内科研修を幅広く実施している場合は希望科6ヶ月+3ヶ月毎2科ローテも可
連携施設(※1)・特別連携施設(※2)での研修
連携施設では当院と異なる環境での急性期医療を研修します。特別連携施設では、地域包括ケア、緩和ケア、回復期リハビリテーション、在宅医療などを研修します。
当院でローテートorサブスペシャルティ研修
研修達成度によって、ローテート研修またはサブスペ研修が開始可能です。
◆総合診療、救急とのダブルボード取得も可能です。
※1.連携施設:淀川キリスト教病院、大阪医科大学附属病院、大阪大学医学部附属病院、大阪労災病院、近江八幡市立総合医療センター、市立奈良病院、神戸市立医療センター中央市民病院、日本赤十字社和歌山医療センター、愛媛県立中央病院、静岡県立静岡がんセンター、諏訪中央病院、上越総合病院、兵庫県立はりま姫路総合医療センター、済生会新潟県央基幹病院、熊本赤十字病院、関西労災病院、香川大学医学部附属病院、松山赤十字病院、兵庫県立西宮病院、中部ろうさい病院、大阪急性期・総合医療センター、広島市民病院
※2.特別連携施設:阪和第二泉北病院、ベルピアノ病院、南堺病院、阪南中央病院、市立伊勢総合病院
内科専門研修プログラム例

救急科専門研修
「目の前で苦しむ人を助けたい」という思いを実現するためのプログラムを作成
すぐそばで大変な思いをしている人を救うために尽力する。そんな緊急医療の役割は医療の基本であり、医師をめざす方々の志の原点とも言えるかもしれません。堺市立総合医療センターでは、その理想を形にするためのロードマップをつくりました。堺救急科専門医育成プログラムを通して多くの医師を育成し、地域医療を支え続けていくことが私たちの願いです。
救急医として、必要な「全て」をここで学ぶ
豊富な症例を通じて、専門医のバックアップのもと専攻医が主体となって患者を診療し、自ら適切な診断・治療方針を考え、最善の医療を提供できる救急医の育成を目標としています。救急科専門医に求められる診療能力、判断力、手技に加え、外科、整形外科、IVR、集中治療、病院前医療、災害医療などを実践的に学ぶことができます。また、各専門医との密接な連携を通じて、救急医として必要な総合力を身につけるだけでなく、その先のサブスペシャルティや教育・研究などキャリア形成につながる経験を積むことができます。
圧倒的な症例が、確かな実践力に変わる場所
年間約1万件の救急搬送と200例を超える重症外傷(ISS 16以上)を受け入れており、救命救急センター専従の各専門・認定医(救急科、外科、整形外科、IVR、集中治療)が連携した迅速な診療体制を構築しています。また、救命だけでなく、患者の機能回復や社会復帰を見据えた診療を実践しています。循環器内科と連携したECPR、脳神経外科との連携による緊急手術など、各専門診療科と協力し高度かつ包括的な救急医療を提供しています。専攻医は、ドクターカーによる病院前医療、小児を含む救急外来診療、集中治療、外傷・急性腹症に対する外科手術やIVR、さらに災害医療やDMAT活動で、幅広い救急医療を実践的に学ぶことができます。また、連携施設として市中病院だけでなく、学問的探究心を育むことも踏まえ、大阪大学医学部附属病院での研修もプログラムに組み込んでいます。
研修スケジュール
当院の救急医療について
すべての機関や団体との連携を強化し、地域を支える。
患者さんを救うのは、医師や医療機関の努力だけではありません。救急医療であれば、病院に運ばれる前の対応も重要になってきます。救急医療に関わるすべての機関や団体がしっかりスクラムを組み、チームワークを発揮することで真の意味で医療の提供と呼べるものになるのです。だからこそ、顔の見える関係づくりを重視して、点ではなく面で患者さんと向き合う体制づくりを進めています。
診療内容について
堺における三次救急医療施設として、あらゆる重症患者を受け入れている堺市立総合医療センター。救急初療室での初期対応(蘇生処置)から急性期救命医療(根治的処置・手術)のあとの集中治療、さらには転院・外来フォローまで一貫して対応でき、継ぎ目なく医療を提供しています。そのため、救急科専攻医は救急患者の発症から社会復帰までを担当医として診療可能です。幅広い症例を経験できるので、学べることがたくさんあります。
救急外科
Acute Care Surgery
さまざまな急性腹症や外科感染症に加えて、重症外傷や中毒にも対応。初療をはじめ、手術やIVR、術後集中治療、最終的に転院・外来フォローまで一貫して担当します。繊細な動きが要求される鏡視下手術から、ダイナミックな外傷外科手術まで幅広く経験できることも特徴です。
救急内科・集中治療科
救急医・集中治療医・各専門内科医・麻酔科医がチームとなり診療・治療・管理にあたっています。専門分野が多岐にわたるため、各診療ガイドラインに素早く対応しながら、病態論についても深く思考した診断・重症管理を経験できます。
院内のサポート体制
小児科医師や産婦人科医師のサポートにより、小児や妊婦の外因性疾患も対応可能です。また、24時間体制のハートコール(PCI)や吐血コール(緊急内視鏡)、ブレインコール(tPA)があり、血液浄化や体外循環、人工呼吸器設定などに対応できる24時間当直体制の臨床工学技士チームも活躍中。さらに、精神科リエゾンチームも患者さんを支えるので安心です。
救急科の“使命”
救急患者を受け入れるほかにも、私たちには以下のような役割を担っています。
病院前医療
Pre-Hospital Care
ドクターカーによる現場出動や、救命救急センター外来に隣接する堺市消防局救急ワークステーション(消防分署)との連携により、積極的な病院前医療を行っている当院。専攻医も重症救急患者を救命する“攻めの医療”に参加でき、貴重な経験を積めます。
メディカルコントロール
堺市二次医療圏における救急医療の中心として、行政および堺市消防局、周辺医療機関、堺市医師会といった関係各所と密に連携することで、「オール堺」と呼べるような救急体制を構築。地域にお住まいの方へ安心・安全な医療を提供しています。
災害医療・DMAT
堺市立総合医療センターは堺市二次医療圏内で唯一の災害拠点病院であり、DMAT(災害派遣医療チーム)指定機関として、もしもの時には堺市と周辺地域を守る要となります。そのため、専攻医もDMAT講習を受講。災害時の対応をしっかり学べます。
救命救急センター スタッフ
救急外科常勤専従医師 13名+非常勤医師 2名
救急科専門医 8名(救急医学会指導医2名含む)
外科専門医 5名 整形外科専門医 3名
救命救急センター診療体制
【平日日勤帯】
三次ホットライン担当、ドクターカー担当、
二次救急担当、ICU/HCU担当、病棟担当、
ACS担当、準緊急手術麻酔担当などの交代分担制
【夜間休日帯】
2人当直制+2人オンコール
救命センター病棟
センター外来(救急外来)
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三次専用初療室
170㎡を超える日本トップレベルの広大な面積(通常2床、災害時最大4床運用)を誇り、初療室とドア1枚で直結する救急CT室(自走型128列CT)や血管造影装置を組み込んだ救急専用ハイブリッド手術室を完備しています。また、日本初の初療処置台とCT台、手術台をカーボン製天板手術台(+シャトル)で共用する重症外傷診療システムを導入。CTや手術・血管造影検査などにおける患者さんの移動・載せ替えがありません。患者搬送後、極短時間で全身CT(pan-scan)を取りながら同時に蘇生処置も可能です。
※二次用救急診療スペース3床は別にあります。 -
そのほかの設備
除染室・二次救急用診療スペース(3床)・Walk-in用診察室(4室)
救命センター病棟
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ICU 8床
陰陽圧管理個室2室を含む
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HCU 22床
前室付き陰陽圧管理個室1室、他個室7室を含む熱傷用ベッドと水浴室
総合診療専門医
俯瞰して症例と向き合い、地域で完結する医療の中核となる医師を育成
全国トップクラスの救急搬送実績がある堺市立総合医療センターでは、それぞれの専門医がジェネラルマインドを持って幅広い症例に日々対応しています。その中で培われてきた「教え・教えられる文化」が領域の垣根を取り払い、誰もが総合的な視点で患者さんと向き合う環境ができあがりました。専門性を持ち合わせながら、同時に広い視野も手に入れたい方にとって最適な職場です。
高い教育力
病院全体で育まれる「教え教えられる文化」と「ジェネラルマインド」
●内科専攻医研修では20年以上の実績。専門領域間の垣根がない臓器横断的な診療を通して、総合力を備えた医師を育てています。
●各診療科全員がgeneralistであることを目指し、「教え教えられる文化」の中で内科一体として勉強会やレクチャーを行っています。
豊富で幅広い症例
政令指定都市・堺市の中核病院(堺市二次医療圏と周辺人口あわせて、担当90万人)
●年間救急搬送件数10,000件以上の全国トップクラスの実績と小児科を含む幅広い症例を経験できます。
●救急総合診療部門ではwalk-in患者から最重症患者まで、内科医・救急医・集中治療医のバックアップのもと初期診療・重症管理を習得します。
魅力的な連携施設
家庭医の育成に高い実績を持つ「弓削メディカルクリニック」と北海道の地域医療を支える「北海道家庭医療学センター」
●家庭医療研修で名高い「弓削メディカルクリニック(滋賀県竜王町)」と、北海道の地域医療を支える「北海道家庭医療学センター」で、質の高い家庭医療をしっかり学べます。
更なるキャリアアップ
家庭医療専門医の効率的な取得
●日本プライマリ・ケア連合学会の家庭医療専門医を当プログラムで連続的に研修することにより、最短4年で家庭医療専門医まで取得できます。なお、内科専門医とのダブルボードを目指す方には、当院のプログラムを経由することで特例型1年間の内科研修で内科専門医を習得可能です。

麻酔科専門研修

3次救急・地域医療の中核病院で、
自ら考え実践できる麻酔科医を育成
2026年4月より新設された麻酔科専門研修では、心臓麻酔、肺外科麻酔、小児麻酔、脳外科麻酔、産科麻酔などの必須症例を経験するだけでなく、救命救急センターを有する強みを発揮し、術後管理や重症患者の集中治療など急性期病院における緊急症例を十分に経験できます。高い水準での技術を習得後は、手術室、ペインクリニック、無痛分娩など幅広い領域での活躍が期待されます。